Research

「社会システムデザイン」は, 局所的な事柄の改善やイノベーションではなく, 社会システム自体の包括的な転換 (トランジション) を志向するものです。それを主題化するのは, 現代社会で起きている問題の多くが, 社会システムが現実や目指すべき未来に合わなくなっていることによって引き起こされているものであり, 事後的, 対処的な対応は, 現実に合わなくなっているシステムを延命させることに終始し, 根本的な問題解決や目指す未来の実現には決して辿りつかないと考えていることにあります。
一方で, システムを純粋な外部から提案する形にも限界があると考えています。それは, 多くの場合, 単なる批判の域を出ないか, 陳情と言う既存のシステムへの責任転嫁にしかならないことがほとんどです。その結果, 社会システムは変わることなく, 問題を生み出し続けます。

そこで求められるのが, 「既存の社会システムに内在しながら, システム全体を視野に入れてデザイン (転換) する」という新たな道だと私たちは考えています。

社会システムデザイン方法論1.0
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