Research
「社会システムデザイン」は, 局所的な事柄の改善やイノベーションではなく, 社会システム自体の包括的な転換 (トランジション) を志向するものです。それを主題化するのは, 現代社会で起きている問題の多くが, 社会システムが現実や目指すべき未来に合わなくなっていることによって引き起こされているものであり, 事後的, 対処的な対応は, 現実に合わなくなっているシステムを延命させることに終始し, 根本的な問題解決や目指す未来の実現には決して辿りつかないと考えていることにあります。
一方で, システムを純粋な外部から提案する形にも限界があると考えています。それは, 多くの場合, 単なる批判の域を出ないか, 陳情と言う既存のシステムへの責任転嫁にしかならないことがほとんどです。その結果, 社会システムは変わることなく, 問題を生み出し続けます。
そこで求められるのが, 「既存の社会システムに内在しながら, システム全体を視野に入れてデザイン (転換) する」という新たな道だと私たちは考えています。
社会システムデザイン方法論1.0
(PDF 1.6MBytes)
論文
社会システムデザイン方法論を
提案した論文
TOP SELECTED PAPERS 受賞
Social system design methodology for transitioning to a new social structure – a holistic urban living lab approach to the well-being city
Atsunobu Kimura et al. (2023)
新たな社会構造に転換するための社会システムデザイン方法論
木村, 原口, 山内, 松浦, 原口 (2022) 日本デザイン学会 第69回春季研究発表大会
基本的なリビングラボの特徴と
効果, 課題をまとめた論文
社会課題解決に向けたリビングラボの効果と課題
木村, 赤坂 (2018)『サービソロジー』5 巻, 3 号, p.4-11
リビングラボのような共創活動が
持続するための仕組みについて述べた論文
グッドプレゼンテーション賞受賞
持続的な活動/持続的な変化に向けたリビングラボ概念の拡張
木村, 原口, 山内, 松浦, 金 (2021)日本デザイン学会 第68回春季研究発表大会
企業のイノベーション創出につながる
リビングラボについての論文
新たなアーキテクチャを見出す地域共創プラットフォーム~リビングラボが産業イノベーションを起こす可能性~
木村, 原口, 山内, 松浦, 原口 (2021)ヒューマンインタフェース学会研究報告集, Vol.23, No.6
日本のリビングラボの構造的課題と
それを乗り越える可能性について
述べた論文
「高齢者を支える技術と社会的課題」第5章 リビングラボの可能性と日本における構造的課題, (調査資料2020-6)
木村 (2021)国立国会図書館調査及び立法考査局
本質的な社会課題解決
(社会システムのアップデート) の共創手法を
提案している論文
リビングラボを組み替える地域主体~ポニポニ (大牟田未来共創センター) の社会課題へのアプローチ~
木村, 山内, 原口, 松浦, 林(2020)ヒューマンインタフェース学会研究報告集, Vol.22, No.7
地域創生Coデザイン研究所の
スコープを示した論文
地域活性化のためのサービスデザイン
赤坂, 木村 (2022) サービス学会特集記事
新しいデザイン方法論
(パーソンセンタードデザイン) の
提案論文
パーソンセンタードデザイン:その人らしい暮らしを目指す人間観に基づくデザイン方法論
木村ら (2019)日本デザイン学会 第66回春季研究発表大会
福岡県大牟田市で取り組む
パーソンセンタードリビングラボに
ついての論文
Sustainable person-centered Living Lab for regional management as extension of Japanese dementia care activities
Atsunobu Kimura et al. (2019)Proc.of OpenLivingLab Days 2019, pp. 312-321, 2019
持続的なリビングラボ運営に向けた
地域経営モデルの提案論文
グッドプレゼンテーション賞受賞
持続的なリビングラボ運営に向けた地域経営モデルの構築と実践
木村ら (2019)日本デザイン学会研究発表大会概要集, Vol.66, pp.476